SONY RX100M5を使ってみて。

お散歩カメラ SONY RX100Vを購入して3ヶ月、だいぶわかってきたんで、このあたりでレビュー。

もともと一眼を持ち歩いていたが、近年、でかいカメラ持ってブラブラしていると変態?って見られがち。まぁ、本物の変態さんは、目立たないような小さいカメラを隠し持っているに違いないが。

ま、そんなこともあり、APS-Cからマイクロフォーサーズ、1インチとサイズをダウンしてきた。スマホのカメラは好きになれない。極小サイズの素子で超広角レンズのトリミング状態の極端な遠近感。塗り絵のような画質。

カメラが小型で素子は1インチ以上、明るめのレンズ、そしてEVFEVFは外せない。

そんなことを考えると、RX100シリーズしかなくなった。

インターネットでいろいろレビュー記事あさってみても悪いことが殆ど書いてない。電池のもちが悪い・値段高い、それくらいかな。

で、買ってみました。

なるほど、かなりシャープな写り、それでいてわざとらしいシャープさではない。ソフトウェア的にシャープにしているんではなく、レンズが良いんだろな。小型でずっしり、この重さ、いい機械を持った満足感がアップする。

高速度動画、きれいに映るね。

手ブレ補正、かなり優秀。

高速連写、すごいね。

AWB、なかなか正確ですな。

NDフィルターがオート、便利だね。

ISOを高めにしても、ノイズ感が少ない。

 

と、まぁ、みなさんが感じているいいところはある程度同意。

しかし、気になる点、あります。

 

フォーカス性能、こんなもんなのか。いろいろ評価を見たり、SONYのカタログで謳っているこのカメラのフォーカスの凄さ、こんなものか。

まぁ、昔からカメラがピント合わせたい場所と違う部分にピンと合わせるような、そんな写真を撮っているので、何点もフォーカスポイントがあるカメラでも、真ん中一点しか使っていないんで、このカメラでもそんな使い方しかしてません。もっと、すんげぇのかと思った。

 

他のカメラでははじめから内蔵されているいろいろな機能が、別売(無料のもある)アプリとなって、ダウンロードする仕組みになっている。確かに、こんな機能いらねーよなんて余計なもんがたくさん入っているカメラ、よくある。この考え方はいい。その割にはピクチャーエフェクトで水彩画調があったりミニチュアがあったり、こんなのもアプリにしてしまえばと思う。反対に、今どきスマホと連携が重要視される中、スマホへの転送は入っているけど、スマホからのリモートシャッターはアプリなのね。ま、人によって要る、イラナイはさまざまだから、概ねこのアプリという考え方は同意できる。

しかし、アプリを使うためには、カメラのアプリメニューから入っていく。写真を撮る一連の流れがぶった切られる感じ。慣れればいいんだろうけど。

 

マクロ切替なしで広角側5センチ、望遠側30センチまで寄れる。しかし、30年もマクロレンズを使っている自分にとっては、広角側はいいとしても望遠側30センチはないね。ストレス。

食べ物の写真撮るに、アップで撮りたいとき広角側で寄ればパースつきすぎで歪むし、望遠側では寄れないからアップで撮れないし。これは惜しいな。

マクロ切り替えがあってもいいから、もう少し寄りたいね。残念。

人や景色メインの人にはちょうどいいのかな。

 

そして、だめなところ。

EVF、ポップアップ式で使わないときには本体内に収納され、スタイリッシュ。使いたいときにレバーをポン、接眼レンズを引き出して完了。買う前は、これはいい!すごいと思っていた。ポップアップすれば電源ON、しまえばOFFというセットもできる。

しかしねー、今どき、EVFってそんなに使われてないのかな?EVFついているカメラを使わないで液晶画面見て撮っている人も多いしね。

ま、覗いてみて、EVFの画像はきれいです。緻密で色もいい。

まず、出し入れは面倒。カメラ本体が一回りでかくなってもいい。いちいちしまわない普通のEVFつきのカメラがいい。老眼だし、EVF使う人は殆どEVFで写真を撮る。

このカメラ、出しっぱなしにしておくとぶつけてEVF壊れそうだしな。

それよりも何よりも、一番まずいところは、ポップアップして接眼レンズ引き出してやっとEVFの中の画像にピントが合うということ。接眼レンズが引っ込んでしまったらピンと合わない。

これはどういうことかというと、ファインダーにグリグリと目を押し付けてしまったら、接眼レンズが引っ込んでしまうということ。

そんなに押し付けなければいいと思うかもしれないけれど、眼鏡使用者で周りが明るい場所だと、かなり近づかないと中の画像が見えづらい。メガネの分だけ目からの距離が離れているから、少しでも目をつけようとする。メガネのレンズがガチガチあたってしまうほど目を近づけたい。でも接眼レンズが引っ込んでしまう。おまけにメガネのレンズに傷。

メガネかけてない人でも、明るいところだと同じでしょうね。

こういうしまえる機構だから、EVF接眼部にゴムのアイピースもつけられないし、 なので、そんなときには左手の人差指と親指でOKマークを作ってEVFと目の間に入れて遮光して使っている。なんか馬鹿みたいだがしょうがない。

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それと、目をEVFにつけたらEVFがオンになるセンサーも欲しかったな。各種設定はEVFじゃなくて液晶モニターでしたいでしょ。 EVF覘きながら設定はしないよね。まぁ、ファインダーを引っ込めれば液晶に表示されますけどね。

ミノルタ勢がつかいやすいカメラを押し出すと、ソニー勢が片っ端から潰していくような様子が想像されますわ。ちょっと残念な。

と、まぁ、不満点はたくさんあるけれど、このシャープな写りでポケットに入れて持ち歩けるカメラ、いいと思います。次にこの手のお散歩カメラに浮気するなら、EVF改善されたこのカメラでしょうね。